断捨離しない 今を生きるために必要だと思うから最後まで手元に残す。私が捨てないと決めたもの。～手紙～
人によって「思い出の品」は様々だと思いますが、私にとっては写真と手紙がものすごく大切な思い出の品です。
断捨離を始めてから写真の枚数はへらしたけど、昔の手紙は手付かずのままで。
とは言え、読み返すこともないので、10代の頃の手紙は、もう捨ててもいいかなと最近になって思い始めていました。
ですが、その考えが180度かわる出来事がありました。
体調が悪くなったのがきっかけで見つけた手紙の束
先月末、急に体調が悪くなり、ひどい腹痛に襲われました。
痛みの場所は時間と共にどんどん広がって、呼吸も荒くなっていきます。
この痛みは2回目で、十数年前に入院した時と、そっくり。
救急車を呼ぼうと思うほどの激痛で、今回は「死」を意識しました。
・・・が、私は薬で副作用が出ることがよくあるので、薬のせいで苦しみたくないという気持ちの方が強かったため、民間療法で痛みを緩和することに。
（注：真似しないでくださいね）
運よく痛みは徐々に治まってきました。
痛みに襲われてから5日ほど経ち食事も出来るようになりましたが、念のため検査だけ受けておこうと思い、押入れを開け病院の診察券を探しました。
でも見つからないので再発行してもらうことに決め、押入れから出したものを元の場所にしまっていたら、ふと手紙の束が目に留まったのです。
一通の手紙
一番上の封筒。
これは私が10代の頃、大切だった人からの手紙です。
その人は私より10歳以上、年上でした。
仕事で転勤になって、おいそれとは行けないほどの遠い田舎に行ってしまい、
その後しばらくして届いた手紙です。
この手紙をくれた後、一度だけ会いましたが、その後、音信不通になって、その人のことはすっかり忘れていました。
今から35年位前の手紙。
久しぶりに手に取って読み始めた私は、思わず笑顔になり、そして感動して泣きそうになりました。
ものすごく深い愛情で私のことを心配し、励ましてくれている内容だったからです。
いつか会えたら、お礼と報告がしたい
近況報告のあと
「声が聞きたくなったら、いつでも電話してきてください。」と、
お金がなくて、まだ家に電話がないため、アパートの大家さん宅の電話番号が書いてありました。
（時代を感じますね(＾＾；）
そして最後に、
「次に会う時まで、しっかりやれよ！」と・・・。
この手紙の内容は全く覚えていなかったので、
初めてじゃないのに、その時、初めて受け取って読んだような感覚。
今の私に、しっかりやれよ！
と励ましてくれているかのようでした。
いつかもし、会うことがあったら（ないだろうけど）この手紙をくれたお礼を言いたい。
そして、
「私はこんなに素敵な人生を歩んできました。幸せな人生だったよ＾＾」と報告したい。
そう言えるように、これから先の人生をもっと頑張って生きなくちゃね♪
そんな風に思いました。
体調を悪くしたのと、病院に行くのが憂鬱で気持ちが落ち込んでいた私は、この手紙に生きる勇気のようなものをもらったのです。
捨ててなくて良かった、取っておいて良かった。
心から、そう思いました。
普段は必要ないし忘れている。だけど捨てないことにした。
長く生きているといろんなことがあります。
これから先、もしかしたらまたこの手紙を読んで気持ちが救われることがあるかもしれない。
一番大切なのは今、この瞬間をどう生きるか。
「今」を後悔しないように生きるために、私にはこの手紙が必要だと感じました。
だから、これからも捨てずに、大切に取っておきます。
おわりに
今回、この1通の手紙の他に、その頃の友達からの手紙も読み返したのですが、面白くて笑えて、すごく元気が出ました。
なので一緒にしまっておきます。
10代の頃の手紙なんて持っていてもしょうがないという気持ちがあったけど、それは間違いだったと思いました。
もしアナタが昔の手紙を持っていて断捨離する、しないで迷っていたら、一度読み返してみてください。
嬉しくなったり元気が出たり。そんな手紙なら捨てずに取っておいた方がいいかもしれません＾＾
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